巻き肩とは?肩・腕・肩甲骨の連動を知って姿勢を整える!専門的にわかる改善法

巻き肩を改善するために肩・腕・肩甲骨の連動を整える女性の姿勢イラスト 運動
巻き肩は肩・腕・肩甲骨のバランスが崩れた状態。体の連動を整えることが改善の第一歩。

「なんだか肩が前に出てる」「背中が丸く見える」。そんな姿勢の悩みの多くは“巻き肩”が原因です。この記事では、体の中で何が起こっているのか、肩・腕・肩甲骨の連動の仕組みを専門的に解説しながら、改善のコツを紹介します。

巻き肩とは?体の中で起きていること

巻き肩とは、肩の関節(肩甲上腕関節)が前方にずれ、鎖骨が内側にねじれた状態。胸側の筋肉が縮み、背中側の筋肉が弱くなることで、肩が前に引っ張られます。胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)が硬くなり、背中の菱形筋や僧帽筋下部が働きにくくなるため、猫背や肩こりを招きやすくなります。

肩・腕・肩甲骨の連動の仕組み

肩の動きは「腕」だけの問題ではなく、上腕骨・肩甲骨・鎖骨の3つの骨がチームのように連動して動いています。この3つの動きの比率を「肩甲上腕リズム」と呼びます。

  • 上腕骨:腕を上下・前後に動かす主役
  • 肩甲骨:背中で腕を支え、可動域を広げる
  • 鎖骨:胸と肩をつなぐ橋のような役割

腕を上げるとき、上腕骨が120度動くのに対して肩甲骨は60度動きます。この「2:1のバランス」が崩れると、肩の動きがスムーズにいかなくなり、巻き肩や肩こりの原因に。

巻き肩の人は、肩甲骨が外側へ開き(外転)、鎖骨が内側にねじれ、上腕骨が内旋しています。結果、腕を動かすたびに首や肩に力が入りやすく、肩こりや呼吸の浅さが生まれます。

巻き肩を改善する3ステップ

  1. 胸の筋肉をゆるめる
    壁に手を当てて胸を開くストレッチを行いましょう。呼吸を深く、肋骨を広げるように意識すると効果的です。
  2. 肩甲骨を動かす習慣をつける
    肩をすくめずに、背中の下部で肩甲骨を寄せて下げるように動かします。「肩甲骨が背中を滑る」感覚を取り戻しましょう。
  3. 日常の姿勢をリセットする
    スマホやPCは目線の高さで。背中で座る意識を持ち、1時間に一度は腕を上げてリフレッシュ。

巻き肩にならないために意識したいこと

  • 肩を動かすより「胸を開く」「背中を使う」意識を持つ
  • 深い呼吸でみぞおちを引き上げるように
  • 緊張を感じたら、肩をすくめて脱力

まとめ

巻き肩は“姿勢のクセ”ではなく“使い方のクセ”。
肩甲骨・腕・鎖骨が自然に連動することで、体のバランスが整い、呼吸も軽くなります。
今日からできる小さな意識で、あなたの肩はきっと変わります。

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