― 食べる前に「体の声」を聞く習慣 ―

ダイエット中にお腹が空いたからと、
すぐに何かを口にしていませんか？
食べる前に、少しだけ体の声に耳を傾けてみてください。
それは“本当の空腹”ではなく、ただの「癖」かもしれません。

🕊「お腹が鳴る＝食べる合図」とは限らない

仕事の合間、静かな会議室で「グ〜」と鳴る音。
恥ずかしく感じることもあるけれど、
実はそれ、体がきちんと働いている証拠なんです。

お腹の音は、胃や腸が空っぽになったときに起こる
**「胃腸の蠕動（ぜんどう）運動」**によるもの。
専門的には「空腹期強収縮（MMC：Migrating Motor Complex）」と呼ばれ、
前の食事で残った食べかすや老廃物を掃除する“お片づけタイム”です。

つまり、お腹が鳴るのは——
体の中で“次の食事の準備”が始まっているサイン。
決して「食べてほしい」というSOSではありません。

私たちが感じる空腹には、2種類あります。

本当の空腹：
　体がエネルギーを必要としている状態。
　時間が経つにつれ、集中力が落ちたり、体が重く感じたりします。
なんとなくの空腹：
　ストレスや習慣、感情の動きによって起こる“心の空腹”。
　テレビを見ながら、スマホを触りながら、
　つい何かをつまみたくなる時がそれです。

食べる前に、
「これは体の空腹？それとも心の空腹？」と
一呼吸おいて問いかけてみるだけで、
自分の食欲を客観的に見つめ直すことができます。

「グ〜」という音をネガティブに捉えるのはもったいないこと。
胃腸がしっかり働いている証拠であり、
代謝やデトックスがきちんと巡っているサインでもあります。

体が整ってくると、
お腹の音のリズムも一定になっていく。
それは、自律神経やホルモンバランスが安定している証です。

お腹が鳴るたびに、
「今、体がちゃんと働いてる」と思えるようになると、
ダイエットは我慢や制限ではなく、
“自分を整える時間”へと変わっていきます。

空腹は、敵ではなく、体のリズムそのもの。
「食べない時間」を恐れず、上手に付き合うことが、
ダイエット成功のいちばんの近道かもしれませんね😊